『拷問』を稼業とする蟲喰家の息女・蟲喰恵利美が用意した専用器具(ギロチン)を使用する。
ギロチンの左右には合計20本の紐が張られており、そのうちの1本が中央に吊るされた大きな刃と繋がっている。
どの紐が刃と繋がっているか、プレイヤーは確認することはできない。
刃は鋭く研がれており、指程度であればなんなく切り落とす。
プレイヤーは刃の真下にある穴に指を差し込み、20本の紐を順番に切っていく。
先にギロチンの穴から指を抜いたプレイヤーが、敗者となる。
選挙管理委員の黄泉月るなが用意したオリジナルデッキを使用したゲーム。
デッキは、「0」「1」「2」「3」と数字が書かれたカードが各10枚ずつ、合計40枚で構成されている。
また、『ニム零式』には「ベッティング(賭け事)」ルールが設けられている。
「ベット(賭ける)」するチップには、生徒会長選挙票が使われる。
ベットしたい票数に手持ちの票が足りない場合、選挙管理委員が用意したサーブチップを無制限に借りることができる。
ただしサーブチップは、1枚につき24時間の生徒会への奉仕に相当する。奉仕の内容は問わない。拒否もできない。
ゲーム開始前に、プレイヤーには手札として4枚ずつカードが配られる。
プレイヤーは手札を確認後、順番にベットする票数を宣言。
このとき、「レイズ(上乗せして賭ける)」「コール(同じ数を賭ける)」「フォールド(ゲームを降りる)」が可能。
全員がベットする票数に同意した時点で、ゲームがスタートする。
プレイヤーは順番に手札を1枚ずつ場に出していく。「パス(手札を出さない)」は不可。
場に出されたカードの数字の合計が、10以上になった時点でゲーム終了。最後にカードを出した者が敗者となる。
敗者はベットした票を支払い、その他のプレイヤーで分配する。ゲームは3ラウンド行われる。
(2ラウンド目以降の追加ルール)
毒を盛られた蛇喰夢子に代わって早乙女芽亜里がゲームに参加した際、陰喰家の代表・三欲から提案されたルール。
1.夢子に盛られた毒を治療するための血清は、100票として扱われる。
2.「フォールド」した者、または場の合計値を10以上にした者は、夢子を苦しめる毒と同じものが塗られた針(剣山)に指を刺さなければならない。
手札のカードとカードを出すタイミングをもとに、ベットするかフォールドするかを決断していく運と駆け引きのゲーム。
手札において場の合計値を増やさない「0」のカードは、非常に強力な存在。
「0」が手札に多いほど、ゲームを有利に進めることができる。
生歌唱対決
対戦者それぞれが1曲、歌を披露する。楽曲の選択、演奏内容は問わない。
両者の歌唱が終了した段階で、審査員を兼ねた観客100人による投票が行われ、票数の多かった者が勝者となる。
やせがまんデスマカロン
選挙管理委員が用意したそれぞれ3つ皿に、マカロンが1個ずつ載っている。
各3個のマカロンのうち、1個はハバネロソースがたっぷりはいったデスマカロン。
両者はそれぞれの皿のマカロンを、順番に同時に食べていく。
すべてのマカロンを食べ終えたあと、相手が食べたどのマカロンが、デスマカロンだったかを交互に答える。
より少ない回答数で、デスマカロンを当てた方が勝者となる。
スワサント・トロワ
ジョーカーを除いた52枚のトランプを山札として使用する。数字はそのままの数として使用し、絵札はすべて「10」として扱われる。
プレイヤーは山札から1枚カードを引き、プレイヤーだけが確認する。
確認後、プレイヤーはそのカードの内容を読み上げる。
このときプレイヤーは、カードの内容を正直に述べてもかまわないし、嘘をついてもかまわない。
カードの内容を読み上げた後、ほかのプレイヤーから見えないように裏面を上にして「場」に置く。
上記の流れを、参加プレイヤー全員で順番に繰り返していく。
その際、場の合計値が「63」を超えてはならない。
自分の手番でカードを引いたとき、手札と場に置かれたカードの合計値が「63」以上になると判断したら、「パス」を宣言する。
「パス」を宣言したプレイヤーは、そこでゲームを終了。
以降はカードを置くことはできない。63ギリギリをせめるチキンレース。
こうして1人ずつプレイヤーが減っていき、最後の1人になった時点で「場」が開示される。
場の真の合計値が「63」以下ならチキンレース成功。最後まで残ったプレイヤーが勝者となる。
場の真の合計値が「63」を超えていたらチキンレース失敗。最後まで残っていたプレイヤーが敗者となる。
「生歌唱対決」は純粋な歌唱力勝負、かと思いきや、観客の審査という点に抜け道が存在する。
「やせがまんデスマカロン」と「スワサント・トロワ」は、対戦相手を騙し切る演技力と、対戦相手の演技を見破る洞察力が必要となる。
等々喰定楽乃が胴元となり、生徒会長選挙の保持票数上位者の票を整理するために考案したゲーム。
プレイヤーは複数の銀貨、そして別室に用意された「私財BOX」と「税金BOX」と書かれた箱を使ってゲームを行う。
このゲームでは「胴元」と「プレイヤー」という、2つの立場が存在する。
胴元(定楽乃)が戦利品となるチップを用意。
プレイヤーはそのチップを手に入れるべく争う。
プレイヤーには、毎ターンにつき5枚の銀貨が支給される。
そして、ターンを開始する前に「合議」の時間が設けられ、多数決で3名以上(過半数)の「賛成」があった場合、ターン毎に一度だけ、ひとりのプレイヤーをゲームから追放することができる。
追放されたプレイヤーはゲームへの参加権を失い、所持している銀貨もすべて没収される。
ターン開始後、各プレイヤーは銀貨を持って順番に別室に移動し、「税金BOX」か「私財BOX」のどちらかに5枚の銀貨を入れて戻ってくる。
その際、5枚の金貨をどちらの箱に何枚入れるかはプレイヤーの自由。
全員が入れ終わったら、ディーラーが別室でそれぞれの箱を開封し、銀貨をカウントする。
「私財BOX」に入れられた銀貨は、そのまま各プレイヤーに返還される。
一方「税金BOX」に入れられた銀貨は、その総数を2倍にして、全プレイヤーに均等に分配される。
たとえ、プレイヤーのひとりが1枚も「税金BOX」に銀貨を入れていないとしても、平等に分配される。
つまり、“タダ乗り”も可能となる。手元に戻ってきた銀貨は、そのプレイヤーの「私財」となる。
以上の流れを、全5ターン繰り返される。
そのなかでプレイヤーは、“最後まで追放されることなく、私財(銀貨)を40枚以上にする” ことを目標とする。
ゲーム終了後、銀貨の所持枚数がもっとも多い者から順位付けされる。
1位には100票、2位には30票、3位には3票、4・5位には0票の選挙票が、胴元から支払われる。
ただし、私財が40枚に満たないプレイヤーは、票をすべて胴元に支払わなくてはならない。
プレイヤーは「税金BOX」を利用して、私財を銀貨40枚以上にすることが最低勝利条件となる。
そのためには、プレイヤー同士の協力が必須だ。
とはいえ、タダ乗りを行わなければ、私財をほかのプレイヤーより増やすことができず、トップを取ることもできない。
ただし、裏切り者のレッテルを張られゲームから追放されてしまうと、私財を失い敗者となってしまう。
“疑われない程度に、ほかのプレイヤーを出し抜く”ことが求められる。
桃喰綺羅莉が考案したゲーム。学園内に建設された“塔”を使って行われる。
塔の1階には、最上階の5階へと一直線に繋がる中央階段がある。
また各層の移動には、ハシゴが設置されている。
この中央階段とハシゴだけが、塔の階層移動の手段となっている。
ゲームは、最上階の5階をスタート地点とする。
プレイヤーは、『5階から1階へと降り、1階にある百合の花を手にして、再び5階に戻ってくる』。
この一連の行動を先に達成した者が、勝者となる。
ちなみに、百合の花を隠すなどの妨害行為は禁止されている。
また各階には、壁面に6つと床に2つの、合計8つのモニター付き扉が設置されている。
壁面の扉は“外”へと繋がっている。
一方の床の扉は、階下へ進むことができるハシゴに繋がっている。
8つの扉を開くためには、モニターに表示される問題を解かなければならない。
ゲームはターン制(順番に行動すること)で進行する。
スタート時、まず5分のインターバル(待機時間)が設けられる。その後、1番手のプレイヤーから順番に5分の持ち時間が与えられる。
この5分間のなかで、プレイヤーは扉の選択・問題の回答・階層の移動といった行動をすべて行わなければならない。
5分経過すると開いた扉も閉まってしまい、番手も次のプレイヤーへと移動してしまう。
壁面の6つの扉は外へと繋がっており、外から下に降りることはできないため、残されたルートは床にある2つの扉に絞られると考えられる。
どちらの扉を選択するべきかに関しては、扉のモニターに表示された問題の答えが鍵になっているようだ。
また、壁面の6つの扉にもモニターが付いており、何かしらを示す数字が表示されている。
これらは『扉の塔』攻略に必要な要素なのか否か、それらも含めた総合的な見極めが勝敗を決する。
百喰一族の世話役・×喰零がオークショニアを務めるオークション。
正体不明の主催者によって招待された者が、参加することができる。
オークションで競り落とされる品は生徒会長選挙票である。
零によって、選挙票が100票ずつオークション(競売)にかけられる。
<ルール>
参加者は自身が所持する選挙票を用いて、入札する。
通常のオークションとは異なり、誰が何票入札したかは明らかにされない。
参加者の中で一番多い票で入札した者が、100票を落札できる。
ただし、入札に用いられた票は参加者の手元には戻らず、すべて主催者に支払われる。
参加者はいつでもオークションから離脱することができる。
一度離脱すると、再度参加することはできない。
主催者は毎回100票を出品する代わりに、入札された選挙票すべてを手にすることができる。
この独自ルールによって、通常のオークションでは頻繁に目にすることができる「入札合戦」が、その様相を大きく変えることになる。
参加者同士の入札合戦が白熱するほど、主催者の取り分が増えていくからだ。
そのため、参加者には「少ない入札票数で落札する」方法が求められる。
とはいえ、100票オークションでは、誰が何票入札したかは明らかにされない。
また、参加者同士が表立って協力することも禁止されている。
“いつ指を切断されるかわからない恐怖”に耐えるチキンゲーム。
紐の数が減れば、そのぶん刃が落ちる確率も上がるため、ゲームが進行するほど、指を落とされる恐怖も増していく。
そんな極限状態から逃げ出さず、どれだけ相手の恐怖心を煽ることができるかが、勝利の鍵となる。